最終回

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天神崎夕景『熊野古道ランドマークソング』のプロジェクトは、
2007年の秋からはじまり、
大勢の人にご心配とご厄介をかけながら、
今日を迎えるにいたりました。
紆余曲折はありましたが、
追い風を背に受けて過した毎日でした。
プロジェクトの設立メンバーをはじめ、
この一文を読んでくださっている皆様にお礼を申し上げるのが筋ですが、
とりわけこの事業の中核をなしたCD、
『奇跡の森』をプロデュースしてくれた及川眠子さんと、
これを歌ってくれた庄野真代さんにお礼を申し上げたいと思います。
大成功に終わったトルコツアーひとつをとっても、
自腹を切って運営に当たった及川さんの献身と、
その思いに応えるように、
無償で演奏活動をしてくれた『国境なき楽団』のメンバーがいなければ、
決して実現するものではありませんでした。
日ト友好に貢献し、
地域の情報を発信するという当初の目的を達成し、
『熊野古道ランドマークソング』のプロジェクトはひとまず終了いたします。
ご縁をいただいたすべての皆様に、
心からお礼を申し上げます。
「ありがとうございました!」

 

事業の終了にあわせて、
本サイトも4月いっぱいで閉鎖することになりますが、
作曲家蛯乃木ユウイチのブログ『ほんまかい通信』はヤフーブログに舞台を移し
これからも更新を続けてまいります。
ぜひこちらも覗いてみてください。

 

振り返れば、
言葉につくせない思いで胸がいっぱいになりますが、
ひとまずのお別れです。
ではまた!
皆様どうかお元気で!!

 

*  *  *

1年半にわたってつたない写真を見ていただき、ありがとうございました。 c.nagase


 

自立の季節

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人形自律神経失調症のことを、

ぼくの弟は自律神経出張所と思い込んでいたようです。

体のどこかに神経の出張所があったら面白いでしょうね。

そこだけすごく敏感だったりして。

こういう馬鹿なカンちがいをするので、

弟もぼくも自立が遅かったのかもしれません。

 

突然のお知らせで恐縮です。

実はこの『熊野古道ランドマークソング』のサイトが、

今月いっぱいで更新を終了することになりました。

 

庄野真代さんのトルコツアーも終了し、

プロジェクトが大成功に終わったことで、

このサイトも当初の目的を達成した、

ということですね。

 

機会を与えてくれた紀伊民報と、

管理人のナガセ氏に心からお礼を言いたいと思います。

本当にお世話になりました。

 

というわけで、

この『ほんまかい通信』は、

来月から舞台を変えて継続します。

今まではナガセ氏に「おんぶに抱っこ」で、

ぼくは原稿を書くだけでよかったのですが、

4月1日から何もかもひとりです。

そんなの当たり前、

といわれればそれまでですが、

これからナガセ氏の写真がないと思うと、

更新の楽しみが半減します。

読者の皆さんもがっかりさせるのではないかと、

心配でなりません。

 

とはいえ、

どうあがいてもできることしかできないわけで、

見苦しい点もお見せしながら、

細々とこの『ほんまかい通信』を続けてまいります。

サイトは「ヤフーブログ」に変わる予定です。

春らしく、自立の季節が訪れました。

これからもよろしくお願い申し上げます。

 

ナガセさん、

本当にありがとうございました!

 

春本番

カホーン?

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渡り廊下
カホーン」という打楽器がありまして、
四角い箱の形をしています。
この上に腰かけて両手で叩くのですが、
表情豊かなグルーブを作り出せるので、
ドラムセットを持ち込めない、
小さな会場のライブでは大変重宝します。

 

この「カホーン」、
スペルを調べると「Kahoon」となっていました。
あれっ、と思いません?

 

Spoonと書いてスプーン、
Shampooと書いてシャンプー、
Yahooと書いてヤフー。

 

「昨日インターネットのヤホーというサイトで検索したら・・・」
『ナイツ』のギャグではないのですから、
kahoonと書いてカホーンは変です。
これはやっぱり「カフーン」と読むのが正解ではないでしょうか。

 

カフーン、
カフーン、
カフーン、
名前を呼ぶたび、
目がかゆくなるのが難点ですね。

 

photo=渡り廊下(c.nagase)

草食系男子

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新緑の季節ひとまわり以上年下の女性と仕事をして気がつくのは、
彼女らは「おごられる」ことを、
いさぎよしとしないのですね。
こちらが売り手で、
向こうが買い手であっても、
お茶代をワリカンにしようとします。
遠慮しているわけではなくて、
「おごられる」ことを、
かっこ悪いことだと認識しているようなのですね。

 

ああそうか。
巷でいうところの「草食系男子」は、
彼女たちの感性に対する一種のレスポンスなのだと、
素直に納得することができました。

 

「草食系男子」の特長は、
1. 酒を飲まない
2. デートはワリカン
3. 車に乗らない
4. 海外旅行をしない
というもので、
これらは年頃の女性のライフスタイルを映す鏡でもあるわけです。

 

ぼくたちが若い頃は、
女性を隣に乗せるために車を運転したし、
レストランにエスコートするためにアルバイトに精を出したものです。
これが受けない。
あるいは居心地の悪さを与えてしまうとは!

 

男たちは手痛い失敗の中に教訓を求め、
女性の変化に適応するために試行錯誤をくり返し、
進化の果てに「草食系男子」になった。
つまり女子と対になって草食系日本人が生まれたのですね。

 

未曾有(!)の経済危機に対処するため、
「内需拡大」や「景気対策」が叫ばれますが、
これらはおそらく失敗しますね。
草食系日本人の感性にそぐわないからです。
経済の成長が人間の孤独を救うことはなく、
逆に環境を破壊し、
陳腐な風景を作り出し、
廃棄物の山を築いてしまうことを、
彼らはよく知っているからです。
しかもそのツケを払うのが自分たちの世代であることを!

 

「草食系男子」の特長を見て背中に冷たいものが流れたのは、
これがぼくたちの世代に対する批評であるとともに、
資本主義に対する不信任を感じたからです。

 

彼らの共感を得るためには、
右肩上がりの幻想を捨て、
環境を回復し、
風景に美観を取り戻し、
低エネルギー、
低エントロピーの経済に舵を切るしかなさそうです。

 

「吾唯足知(われはただ足るを知る)」
という禅語を当てはめれば、
「草食系男子」の存在は、
あたかも賢者の如くです。

 

photo=c.nagase


 

ひげマスク

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奇妙なオブジェ先週JR横浜駅で不思議な光景を見ました。
青いジャンパーを着た労務者風の男が、
前を歩く初老の男性のお尻を、
傘の先でつついているではありませんか。
男はあごひげを生やし、
マスクをかぶっている。
初老の男性は銀髪をオールバックにし、
レインコートを羽織っている。
いかにも奇妙な取り合わせです。
男性はお尻をつつかれても、
まったく気にする様子を見せず、
すたすた前を歩いていく。
マスクの男がその背中を追いかけ、
手にしたビニール傘で、
時々男性のお尻をつつこうとする。

 

知り合いかな、
と思いました。最初は。
仲のいい友だちにばったり出会い、
振り向かせるためにふざけているのかと。
カンチョーとか、
ひざかっくんの類ですね、

 

それにしても解せないのは、
ふたりの年齢がちがいすぎること。
先生と生徒くらいの開きがある。
いくら親しくても、
先生のお尻を傘でつつく生徒はいないだろうし。

 

だからといって険悪なムードでもないのです。
喧嘩を売っている風でもない。
マスクの男は遠慮がちに、
ちょんちょんと、
熱帯魚がキスをするくらいの強さでお尻をつつくのです。

 

初老の男性が気づいて振り向き、
破顔一笑、
マスクの男と肩を叩き合うのかと思いきや、
全然そんなことはなく、
そのままホームのエレベーターに乗り込もうとする。
ガンバレ!!
ひげマスク!
エレベーターの扉が閉まろうとする瞬間、
マスクの男はくるりと踵を返し、
あろうことか反対方向に歩き出すではありませんか!
まるで何事もなかったかのように。

 

あれは一体何だったのだろう?
見てはいけないものを、
見てしまったような気がします。

 

photo=奇妙なオブジェ(蛯乃木ユウイチ)

 

肉まん1個

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ケーキ最近出張が多くなり、
東京にいる間も体を動かす必要を感じています。
施設の体験利用を使っていくつかのジムを利用しました。
それぞれ個性があるものですね。
置いてあるマシンの種類もちがう。

 

「なんかハツカネズミみたいだな」という理由で、
ぼくはこれまでランニングマシンを使わなかったのですが、
たまたま目的のマシンがなく、
仕方なくあのベルトコンベアの上を走り出しました。

 

やってみると面白いものですね。
走りながらテレビを見たり、
競技場のトラックを回ったり、
大自然の中を走ったり。

 

日本全国の観光マップがあって、
順番に地図の上を走ってみました。
歩いたことのある街は、
地図の上とはいえ記憶がよみがえり、
けっこう臨場感があるものです。
京都や神戸は楽しかった。

 

何度かチャレンジしているうちに、
だんだんこのマシンが好きになりました。
30分も走るといい運動になります。
2キロとか3キロとか、
学生時代以来の距離を走ると、
正直へろへろになります。
それでも一定量を走り通せば、
それなりの達成感が生まれるもので、
マラソン選手がゴールのテープを切るように、
両手を広げてマシンを降りるのですが、
このとき指先がタッチパネルに触れ、
カロリー計算のページに切り替わりました。
イラストとともに以下の文字。
「肉まん1個分を消費しました」

 

肉まん1個!!
わが目を疑いましたね。
息を荒げ、
脈拍を上げ、
目が痛いほど汗をかいた結果が「肉まん1個」

 

それ以来、
生ビールを見てもチーズケーキを見ても、
容易に手をつけない自分がいます。
「一体こやつは何キロカロリーだ?」
それに見合う運動量を考え、
ついつい身構えてしまうのですね。

 

精神的なショックを与え、
人をダイエットに追い込む「トラウマ・ダイエット」
そうとしか思えないほど、
人を馬鹿にしたイラストでした。
あの肉まんは。

 

パソコンが不調で・・・

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エビノキさんから管理人に伝言がありました。

 

「頭とパソコンが不調で、ほんまかい通信の原稿が書けません。復旧し次第更新します」

 

パソコンは重症のようです。

 

ツクシ

電灯『フォーブス日本版』に読みたい記事があったので、
地元で探しまわったのですがなかなか見つかりません。
置いてないものですね。
大手チェーンにならあるかもしれない。
カウンターで訊ねてみました。
「フォーブス、あります?」
「はぁ?」
「フォーブス、フォーブス・ジャパン!」
「フォーブス?」
「そう、フォーブス」
男の子がペンを取り出しました。
「どんな字を書きますか?」
おかしなことを訊く。
「フォーです。FOR」
「ということは、鉄鉱石か何か?」
「はぁ?」
今度はこちらが訊き返す番です。
「フォーブス、ですが・・・」
「・・・フォーブス、と」
男の子のメモを見てぼくはのけぞりました。
そこには漢字でこう記されていました。

「鉱物」

photo=c.nagase

大人気

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大銀杏歌詞を書くときに、
辛(つら)いと書こうとして、
辛(から)いと読まれそうな気がして却下することがあります。
「辛い別れが」と書いたつもりが、
「辛いわ、カレーが」と歌われそうで。

 

同じ文字なのに、
読み方で意味が変わる言葉。
銀杏(いちょう)と銀杏(ぎんなん)。
工夫(くふう)と工夫(こうふ)。
黒子(くろこ)と黒子(ほくろ)。
最中(もなか)と最中(さいちゅう)。
大人気(だいにんき)と大人気(おとなげ)。

 

日本語はつくづく難しいと思います。
お札(ふだ)とお札(さつ)なんて、
しょっちゅう読みまちがえますもの。

 

地名もややこしいですね。
宮城(みやぎ)なんてどう見たって宮城(きゅうじょう)ですよね。
大船(おおぶね)と大船(おおふな)もわかりにくい。
「大船に乗ったつもり」と言おうとして、
「大船に行ったつもり」なんてね。

 

「大船に行ったつもりでついて来い!」
横須賀線に乗せられたりして。

 

photo=大銀杏(c.nagase)

流行の顔

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魚たちNHKのドラマ『七瀬ふたたび』で悪役を演じた光石研、
何かの拍子に爆笑問題の太田光に見えはじめ、
うまく感情移入できなくなって困ったことがあります。

 

漫画家の浦沢直樹をぼくは心底尊敬していて、
心の中であがめたてまつっていたのですが、
酔っ払って深夜番組に出ているところをたまたま見てしまい、
げっそり、
本当にげっそりしたことがあります。
「あ、なぎら健壱に似ている」
そう思ったとたん、
この人本当は粗雑な人ではないかと疑いはじめ、
心を立て直すのに相当苦労しました。

 

世の中によく似た人はいるものですね。

 

こないだ『くるり』のビデオクリップを見ていたら、
ボーカルの岸田繁の顔が生瀬勝久と二重写しになり、
大変往生しました。
そのうち生瀬の顔が今度はバッファロー吾郎に変わり、
誰が誰やらわからなくなりました。

 

流行の顔、
みたいなものがあるのだろうか?

 

岸田繁、
生瀬勝久、
バッファロー吾郎、
これにコンタックのCMに出て来る眼鏡の青年を加えたら、
ポーカーでいうところの4カードです。
麻雀でいうところの「カン」

 

一度並んでほしいものです。

 

あれ?
オレだけ?

photo=c.nagase