ピンク電話の怪

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白浜町日置の洋館.JPG
下宿といえば、
呼び出し電話と相場が決まっていた。
まず大家さんに電話をかける。
もしもし。○○君いますか?
はいはい。ちょっと待ってくださいね。
いま見てくるからね。
などと言って、
おばさんが友だちを呼んできてくれる。
下宿屋さんも大変だ。
かといって、親切な人ばかりでもない。
○○君いますか?
いません!ガチャリと切られることもある。
とにかく自分の電話など、
ないのが当たり前の時代。

 

タケナカと出会ったのは、
アキちゃんの下宿だった。
2人は同志社の学生だった。
1年後輩のタケナカは、
何かとアキちゃんの世話を焼く。
珈琲を入れ、食器を洗い、洗濯物をたたむ。
居候のぼくはそれを横目で見ている。
アキちゃんの奥さんみたいだった。同性愛か?
偵察をかねて、1度タケナカの下宿に遊びに行ったことがある

木造の古い洋館だった。エントランスが広い。
竣工した頃は、さぞかし人目を引いたことだろう。
ガラス戸を押して中に入る。
妙に薄暗い?
靴を脱ぎ、廊下をきしませて歩く。
両側が個室になっている。
「なんか病院みたいやなぁ」
「病院だったんです、ここ」
へ?
「夜になると怖いんです!」
と泣きそうな顔をしている。

 

タケナカが古病院に住むようになった理由がふるっている。
宮崎県から京都に出てきて、初めての部屋探し

ずいぶん不動産屋を回ったらしい。
いい物件には必ず「ピンク電話あり」と書いてある。
公衆電話がついているわけだ。
この「ピンク電話」に、タケナカは怯えた。
毎晩ネグリジェを着たお姉さんから、
いやらしい電話がかかってくると思い込んだらしい。
これでは勉強に身が入らない。
苦労したあげく、
ピンク電話のない物件にたどり着いたのがこの病院だったそうだ。
「ぼく、自分の部屋に帰りたくないんです!」

 

純情すぎるよ、タケナカ。
もしも君のいう「ピンク電話」が存在したら。
少なくとも、ぼくはそっちを選ぶね。多少家賃が高くても。

hoto=白浜町日置の洋館(c.nagase)

 

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宏和 :

こんんちわ
エビノキさん、多忙な日々を過ごされているようですね。
ビッグヒットになるようお祈りしております!

エビノキユウイチ :

先日同窓会の幹事会で案内状の発送を手伝ってきました。
なぜかぼくの作った封筒だけが、糊でべたべたになってしまいました。
何をやっても、仕事が遅い割には仕上がりが雑です。
すぐにパニックになります。
及川さんのホテルの予約を忘れたこともあります。
宏和さん、ありがとう!
めげずに頑張ります!

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このブログ記事について

このページは、蛯乃木が2007年10月29日 10:18に書いたブログ記事です。

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