ナイトイレブン!

| | コメント(4)

弁慶ご一行.JPG

毎週金曜日の夜11時。
JR紀伊田辺駅のホームは、仮装大会になる。11月16日。紀伊田辺~御坊間に臨時列車が増便されたのがきっかけだった。


この秋、道交法の改定に伴い、飲酒運転の規制がさらに強化された。因果関係がない、とは言えまい。駅前の飲食店街「味小路」の客足が激減した。


ビール一杯口にすればタクシーを使うことになる。足代が飲み代を上回ることもある。心理的に冷え込むのも無理はない。


これを何とかしようと立ち上がったのが
駅前飲食店の組合だった。
電車を増便することによって、安心してお酒を飲んでもらおうというわけだ。
署名を集め、JRに嘆願した。
ありがたいことに、試験便が増発されることになった。
これが冒頭の『ナイトイレブン』である。

 

現在21時51分の最終電車が、23時に延長されるかどうか。
乗降率が鍵を握っている。
何とかこれを盛り上げようぜ。
毎週金曜日に有志が集まるようになったのが、右の写真である。
大変な労力である。
二度ばかりぼくも参加した。
プラットフォームがお祭り騒ぎだ。
山伏姿のコヤマ氏がホラ貝を吹く。
弁慶が憑依したイズミキヨシが見得を切る。
神官もいる。女房もいる。
ヒンシュクを買わないところがすごい。
二両つなぎの電車に乗り込むと、
座席の4割が埋まっている。
酔客以外に、勤め人もいる。学生もいる。
乗降率は悪くなさそうだ。
 

地域振興は真剣勝負である。
何しろ生活がかかっているのだから。
それにしても、深刻にならずに、
遊びに変えてしまうところが田辺らしくていい。
町を好きになることは、
結局のところその町に住む人を好きになることだ。
町とは、行政区分ではない。
インフラでもなく、景観でもない。
町とは、そこに暮らす人々の表情だ。
一人ひとりの人間の魅力が、そのまま町の魅力になる。

この夜、弁慶一行と鈍行列車に揺られることになった。
小さな箱の中に、日常の顔と非日常の顔。
仮装した友人の表情が、妙に生真面目で笑える。

photo=午後11発の電車に乗り込む弁慶一行(JR紀伊田辺駅) c.nagase

コメント(4)

しんや :

すてきな まちですね。 自分の故郷を 愛していて 一生懸命 取り組まれている皆さんの姿が 微笑ましいし 頼もしいですね。

エビノキユウイチ :

そこに暮らす人々の仲が良ければ、
その町はきっといつか繁栄しそうな気がします。
今の姿がたとえみすぼらしくてもへっちゃらです。

町づくりというものは、
途方もなく時間のかかる仕事でしょうから、
ぼくたちにできることは、
周りの人と力を合わせて、
将来の繁栄の準備をすることだと思っています。

問題は山積しているけれど、
楽しく乗り越えたいものです。

気持ち+実行力があれば 何だって可能!ですよね(^-^)

エビノキユウイチ :

せいこさん、ありがとう!
田辺~白浜には、
何だってこんなに面白い人が大勢いるのでしょうか?
小さな町なのに、
人々の才能がわんさと集まっています。
不思議な磁場を感じることがあります。
せいこさんはいわばその水先案内人です。
羅針盤の秘密をいつか教えてほしいものです。
近いうちに遊びに行きます。
せいこさんのことを考えていたら、
なんだかジャズが聞きたくなってきました。
のどが渇くみたいに。

コメントする

このブログ記事について

このページは、蛯乃木が2007年12月26日 12:26に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「和歌山放送生出演2」です。

次のブログ記事は「タラバとプラム」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。