木津医院
前出の赤別荘と対をなすのがこの木津医院です。
昭和初期の建物です。
鉤の手の路地を片っ端から壊した田辺市民ですが、
この木津医院は奇跡的に保存されました。
けれども、利用の仕方がわからない。
観光客に聞くと、
田辺を散策したくても、
ゆっくり休める場所がない、と言います。
お茶を飲んだり、スウィーツを食べたり。
気分転換をしながら街なみに溶け込んでゆくプロセスは大切です。
日常生活と異なる時間を体験するために、
人は旅をするのでしょうから。
片や地元の商店街は、
観光客の滞留時間が伸びなければ、
経済効果はおぼつかない、と言います。
訪れる人も、
迎える人も、
実は同じ方向を向いているのですね。
にもかかわらず、
気の利いたカフェのひとつもない旧市内。
地域振興の鍵は、資本ではなく、
知恵や感性に委ねられる時代が来ました。
この木津医院の存在は、
観光客と地元の接点になるような気がします。
そのために何をすればよいのか。
具体的なプランを持たない自分自身が歯痒くなりますが。
photo=c.nagase
古本カフェ!
そのアイデアいいなあ!
書斎のような空間でお茶を飲んでみたいものです。
どんな家具を置いて、
どんな音楽を流せばいいのか。
残念ながらぼくにはわからない。
どこかに有能な空間プロデュサーはいませんか?