ハナフリ
「お彼岸の中日には、お天道さんから花が降る」
と雑賀崎に伝わる『ハナフリ』
毎年春と秋のお彼岸の中日、
海に沈む夕日を眺める行事。
熟しながら落ちてゆく太陽からさまざまな光が降り注ぎ、
まるで散華(法要で華を撒くこと)のように見えることから、
『ハナフリ』と呼ばれるようになったそうです。
『雑賀崎の自然を守る会』の冊子に、
『ハナフリ』の様子が記されています。
「色とりどりの花びらが落ちるように」(60代女性)
「シャボン玉が飛んでくるようなかんじ」(72才女性)
「万華鏡のように色が変化」(50台女性)
「ダイヤモンドダストのようだった」(52才女)
人それぞれの『ハナフリ』があるようです。
受け止め方もさまざまです。
「これは夢か幻か・・・?」(49才女性)
「あまりにきれいで、この世のことかと思った」(82才女性)
「ハスの花が降るように・・・」(61才男性)
「美しく、神々しかった」(76才女性)
一度現場を見たいと思い、雑賀崎を訪ねたのが5年前。
以来、『ハナフリ』を歌にしたいと願っていたのですが、
この度ようやく完成しました。
近々皆さんに聞いていただける機会もあると思います。
予告をかねて、歌詞を掲載します。
春分の日の雑賀崎の海を思い浮かべていただけたら、
これほどうれしいことはありません。
ハナフリ
作詞・作曲:エビノキユウイチ/編曲:佐々木誠
光る砂を散りばめたみたいに
ちらちらと輝く海
目もくらむほど高い堤防に
あなたと腰を下ろした
ほら見て花びらが降るみたいに
光のかけらが降ると
指を差すあなたの爪の先に
水平線が広がる
あなたには見える不思議な光が
ぼくにはなぜか見えない
きらめく波の彼方に
飛び立つ鳥より遠く
あなたの心が空にはばたく
ぼくの知らない未来へ
港を見下ろす山の斜面に
あなたの街が広がる
石の階段が見え隠れして
オレンジの光の中
ほら見て花びらが降るみたいに
光のかけらが降ると
無邪気に笑うあなたの瞳は
誰よりもまぶしいのに
二人でならんで歩いた時間を
あなたは追い越してゆく
きらめく波の彼方に
飛び立つ鳥より遠く
あなたの心が空にはばたく
ぼくの知らない未来へ
手の届かない未来へ
photo=芳養湾(田辺市)の夕日 c.nagase
どうしていつもそんなに綺麗な写真撮れるの?凄く綺麗ですね~春のやわらかい海の様子が伝わります。それに、素敵な詩・・・
この写真、神秘的でしょ?
ぼくの大好きな一枚です。
管理人のナガセ氏が撮ってくれました。
手が痛いくらい拍手をしたい気分です。
田辺という街は、
とても夕日のきれいな街です。
お天気さえよければ、
一年中海に沈む夕日を見ることができます。
刻々と変化する光のスペクトル。
黄昏の海は、
ぼくたちの自慢の風景です。
この詞を読んだら 涙が 出て 止まりませんでした。 多分 CDは、聴かないと 思います。あんまり 泣くと 毎日 暮らしていくのに 大変だからです。
お帰りなさい!
この詞がしんやさんの心に届いて本当にうれしい。
CDは聞かないなんて水臭いことは、
どうか言わないで下さい。
成長する人の背中を見送ることは、
きっと悲しみだけではないと思うのです。
その人を好きになった「誇り」みたいなものが心に残るような気がする。
後味のいい、さわやかな別れにします。
楽曲の完成を、
どうか楽しみにしていて下さい。