POP
POPの訳語は「店頭広告」というのだそうだ。
これはうまい訳だと思う。
たしかにPOPにつられて本を買ったり、
DVDを借りたりするのだが、
頼りになる反面、
的外れなPOPがないわけではない。
「こんなはずではなかった」
という体験が誰にでもあるのではないだろうか。
「泣ける映画がみたい」
という時期があった。
涙の需要は結構あるようで、
それらしいPOPの1本を手に取った。
「号泣します」
と書いてある。
借りて帰ってひっくり返った。
「号泣」
なんてものではなかった。
ラストシーンの衝撃がすさまじく、
見終わった後しばらく動けなくなった。
重苦しい感情が心に淀んで、
一日中気分が晴れなかった。
映画のタイトルは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
それ以来、
泣きたいときは「泣ける系」のPOPを避け、
「感動系」のPOPをさがすようになった。
先日も奇妙なPOPを見つけた。
「日本人なら誰でも知っている!」
とどでかい文字で書いてある。
このCD、誰だと思います?
答えはデイブ・ブルーベック・カルッテト!
アルバムは『TIME OUT』
たしかに『TAKE FIVE』など耳になじんだ曲かも知れないが、
「日本人なら誰でも知っている!」
はおかしいと思う。
演歌じゃないんだから。
ふつう八代亜紀の『舟歌』を思い浮かべるよね。
photo=ガラス窓の向こう(c.nagase)