プロトコルオーダー
アンカラの日本大使公邸で庄野真代さん一行と合流し、
いよいよ昼食会がはじまりました。
故国を離れて出会う仲間の懐かしさ。
それは格別のものがあります。
この日一堂に会した顔ぶれは、
庄野真代さんを代表とする『国境なき楽団』のメンバー14名、
及川眠子さんと夫のエロル、
和歌山県議団5名、
串本町議団2名、
土橋進ディレクターとぼく。
作曲家兼添乗員のぼくを除けば錚々たるものです。
この一行を、
田中信明大使をはじめ大使館の皆さんが、
手厚くもてなして下さいました。
昼食会を開くにあたって、
「プロトコルオーダー(公式国際儀礼順序)を出してほしい」
と外務省経由で指示が来たときには、
本当にうろたえました。
田中大使を中心に、
誰がどのテーブルにつくか順番を決めよ、
というわけですが、
これがまことに難しい。
主催者と出演者と来賓の誰を上位に持ってきても、
なんとなくギクシャクするのです。
関係者に意見を聞いても立場によって見解が分かれ、
どうすればよいか答えが見えてきません。
あとで叱られるのを覚悟で席次表を出したものの、
内心ひやひやしていたのです。
「本日はブッフェスタイルでおくつろぎ下さい」
と田中大使が配慮して下さり、
一行は奥の間へ。
ほっと胸をなでおろしました。
大テーブルに盛られた和食の数々に、
参加者の間から歓声が上がりました。
とくに日本を離れて一週間になる庄野さん一行の喜びようは相当なものでした。
お刺身、天ぷら、煮物、焼物、寿司、茶そば。
一つひとつが光り輝いて見えるのですね。
いやあ和食は美しい。
旅程二日目のぼくたちでさえ、
取り皿を手に、
料理のそばから離れようとしないのですから。
テーブル席でなくてよかった。
堅苦しくなくてよかった。
何より料理が近くてよかった。
笑い声の絶えないレセプションパーティーでした。
日本大使館の皆さん、
本当にありがとうございました!
photo=土橋進