アンカラの夜

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アンカラ1.JPGアンカラのコンサート会場は、
元オペラハウス、
現在は博物館という豪華な建物でした。
開演時間は午後8時から。
現地の感覚からいうと、
これでも時間が早いそうです。
一般的にコンサートの開演時間は午後9時から。
トルコの人たちはかなり夜更かしです。
勤め人の場合、
始業時間は日本と変わらないといいますから、
昼休みがきっと長いのでしょうね。
昼食をゆっくり食べて、
少し仮眠をして、
一日を二度に分けて楽しんでいるようです。
人生を楽しむ姿勢が、
コンサートの開演時間にもあらわれています。

 

この夜、
庄野真代さんたち国境なき楽団の演奏曲目は以下の通りです。

 

アンカラ2.JPGM1.奇跡の森(全員)
M2.願い(ココロコ)
M3.さくら(綺羅)
M4.串本節(全員)
M5.エルトゥールル号追悼歌(全員)
M6.OLURUM TURKIEM(全員)
M7.飛んでイスタンブール(全員)
M8.異邦人(庄野真代)
M9.誓い(全員)

 

アンカラで聞く『串本節』は格別のものがありました。
同行した串本町議、
水口崇さんも梅野光児さんも感激していましたね。
「あー、おっちゃーやーれー」
のかけ声がオベラハウスに反響しました。

 

『OLURUM TURKIYEM』はトルコの国民歌、
老若男女、
誰でも歌える勇壮な歌です。
この曲が実は5拍子で、
日本人の感覚ではうまく手拍子が打てません。
小節の変わり目がわからず、
曲がどんどん逃げていく感じ。
リハーサルでは苦労していましたが、
国境なき楽団の演奏は素晴らしいものでした。
トルコを旅する内に、
変拍子のリズムをすっかり自分の中に取り込んでいました。
さすがは歴戦のプロ!

 

アンカラ3.JPG音楽に接するとき、
ぼくたちはその音楽の中に生き物がいるかどうかを気にします。
音程やリズムが大切なことはいうまでもないのですが、
そういう技術的な約束事を越えて、
いま流れている音の中に生き物がいるかどうか。
1曲5分のドラマの中に生命の片鱗を見つけたとき、
ぼくたちはこう言って喜びあいます。
「音楽になったね!」

 

この夜、
国境なき楽団の演奏の中には、
たしかに生き物が潜んでいました。
それは小さなドラゴンでした。
ドラゴンは楽曲の中に生まれ、
演奏とともに育ち、
60分のステージをつらぬいて巨大な竜になり、
夜空に駆け上っていきました。

 


 

アンカラコンサート.JPGphoto(1~3)=蛯乃木ユウイチ
photo(下)=国境なき楽団のステージ(土橋進)

 

このブログ記事について

このページは、蛯乃木が2008年12月 1日 12:04に書いたブログ記事です。

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